2012年 第7回大会

10月27日 中部・近畿 / 中国・四国 / 九州・沖縄ブロック地区代表表彰式

〜中部・近畿、中国・四国、九州・沖縄の3ブロック6校が決定〜

7回目を迎えた今年は、過去最高の2,271校(センター含む)の応募があり、激戦となった。非常にレベルも高くなっている。 この難関を勝ち抜いた西日本の中部・近畿、中国・四国、九州・沖縄の3ブロックの第2次審査結果、第3次審査結果、決勝進出校(センター含む)が決定した。

決勝進出校

中部・近畿ブロック

愛知県 西尾市立西尾中学校
(学校栄養職員 冨田直美さん)
和歌山県 和歌山市立名草小学校
(学校栄養職員 土井登世さん)

中国・四国ブロック

広島県 三次市立八次学校給食共同調理場
(栄養教諭 伊藤真由美さん)
愛媛県 愛媛県立今治特別支援学校
(栄養教諭 中家華奈さん)

九州・沖縄ブロック

鹿児島県 枕崎市立学校給食センター
(栄養教諭 瀬戸光代さん)
沖縄県 竹富町立波照間小中学校
(学校栄養職員 首藤由佳さん)

決勝大会に進む12校は、審査委員が第1次、第2次、第3次の書類選考を行い、この日中部・近畿、中国・四国、九州・沖縄3ブロックの6校が発表された。
11月3日に発表される北海道・東北、関東、甲信越・北陸の6代表とともに決勝大会に出場する。
決勝は12月1日、2日の両日、東京都豊島区の女子栄養大学駒込キャンパスで開催される。

決勝大会進出を決めた代表6人
ゼッケンを着用して決意を固める
写真右から
冨田直美さん(愛知県西尾市立西尾中学校)
土井登世さん(和歌山県和歌山市立名草小学校)
伊藤真由美さん
(広島県三次市立八次学校給食共同調理場)
中家華奈さん(愛媛県立今治特別支援学校)
瀬戸光代さん
(鹿児島県枕崎市立学校給食センター)
首藤由佳さん(沖縄県竹富町立波照間小中学校)

実行委員挨拶 
全国学校給食甲子園実行委員 中村明子

開会挨拶 全国学校給食甲子園実行委員、中村明子氏

開会挨拶
全国学校給食甲子園実行委員
中村明子氏

「2,271校(センター含む)もの応募があり、献立も非常にレベルが高かったです。
日本の給食のレベルの高さは、ドイツでも大きく評価されています。『ドイツは日本の学校給食から学べるか』(著者:フォルカー・パイネルト氏)という書籍が最近出版されました。日本の学校給食は模範的で、世界一の水準、教育の一環であると評価されています。このような日本の給食のレベルの高さを牽引しているのは、給食関係者の努力の結果です。さらにその頂点に立つ都道府県代表のみなさんの尽力は大きいのです」

第1次審査結果 都道府県代表校(含むセンター)

47都道府県代表の47校(含むセンター)の予定であったが、応募数が多く、且つ、献立のレベルの高かった都道府県は2〜3校(含むセンター)を選出することとなった。
複数選ばれたのは、次の都道府県。茨城、新潟、岐阜、広島、香川、愛媛、長崎、宮崎、鹿児島。
58校(含むセンター)が第1次審査通過となった。

第2次審査結果表彰式

西日本3ブロック各4校、計12校(含むセンター)が発表され、表彰状が授与された。

表彰状を受け取る
京丹後市立久美浜中学校 草野 霞さん

第3次審査結果 決勝進出校(含むセンター)発表

いよいよ、決勝進出校(含むセンター)の発表となった。各ブロック2校、計6校(含むセンター)が決定した。

中部・近畿ブロック

愛知県 西尾市立西尾中学校
(学校栄養職員 冨田直美さん)
和歌山県 和歌山市立名草小学校
(学校栄養職員 土井登世さん)

中国・四国ブロック

広島県 三次市立八次学校給食共同調理場
(栄養教諭 伊藤真由美さん)
愛媛県 愛媛県立今治特別支援学校
(栄養教諭 中家華奈さん)

九州・沖縄ブロック

鹿児島県 枕崎市立学校給食センター
(栄養教諭 瀬戸光代さん)
沖縄県 竹富町立波照間小中学校
(学校栄養職員 首藤由佳さん)

決勝大会で使用するゼッケンを受け取る
西尾市立西尾中学校 冨田直美さん

選手達は、決勝大会で着用するゼッケンを授与され、決勝への決意を熱く語った。

愛知県 西尾市立西尾中学校 冨田直美さん

「2年ぶりとなる愛知県の決勝進出。地場産物を取り入れた献立でがんばります」

和歌山県 和歌山市立名草小学校 土井登世さん

前回、第6回大会優勝校である。
「8つのメニューの組み合わせは、子ども達においしいと好評です。連覇を目指して、みなさんと共にがんばりたい」

広島県 三次市立八次学校給食共同調理場 伊藤真由美さん

「2年連続県代表に選ばれましたが、今回やっと念願の決勝進出となりました。地域のおいしいメニューをご紹介したい」

愛媛県 愛媛県立今治特別支援学校 中家華奈さん

愛媛県は初の決勝進出となる。
「選ばれると思ってなかったので頭の中が真っ白です。今治の特産物を全国に広めたいと思っています」

鹿児島県 枕崎市立学校給食センター 瀬戸光代さん

「2年前に入選を果たし、周りの期待が大きくたいへんなプレッシャーでした。ダメだと思ってたので驚いています。第3回大会で鹿児島は準優勝しているのでがんばります」

沖縄県 竹富町立波照間小中学校 首藤由佳さん

「(有人島として)日本最南端の波照間島の学校です。沖縄県は2回連続決勝進出を果たしているので、私達もかんばります」

過去決勝大会出場校講演会

第4回全国学校給食甲子園 準優勝
和歌山市立西脇小学校 高橋 啓子さん(出場時:和歌山市立有功小学校)

過去に決勝大会を経験した高橋さんが30分の公演をし、決勝進出校(含むセンター)へのアドバイスもした。

「全国学校給食甲子園応募のきっかけは、調理員さんの『出場したい』との申し出でした。第2回大会の様子をテレビで見て、自分達も出場したいと思ったそうです。
そこで、第3回大会に応募し、県代表に選ばれました。しかし、残念ながら決勝進出とはなりませんでした。ここで諦めず、翌年の再度の応募に向けて、1年間、努力してきました。親子料理教室を開催して、子ども達や保護者の理解を深めてもらい、きれいに写真も撮りました。努力が実り、第4回全国学校給食甲子園では準優勝に選ばれました」

☆決勝進出のみなさんにアドバイス

「決勝では、衛生面も非常に重要なチェック項目でした。
審査員の先生に、ちょっとしたことで注意を受けることもあり、とても緊張しました。審査員の先生、テレビカメラなどにずっと注目され続ける時間です。いつもとは違う状況なので、しっかりとした作業工程の段取りをして、実力を発揮できるように何度も練習をすることをおすすめします」

過去の決勝出場を果たした
和歌山市立西脇小学校
高橋啓子さんの講演

☆現場に変化をもたらした出場

「大会に参加してからは、調理員の意識が大きく変わりました。『がんばらないといけない』という思いが生まれました。
自分の学校だけでなく、和歌山市内の給食関係者に変化がありました。調理員さんや、保護者から応募したいという声が上がっているという話も聞きます。全国学校給食甲子園の知名度もとてもあがっていて、NHKの取材も受けました」

閉会あいさつ 全国学校給食甲子園実行委員 中村明子

閉会挨拶
全国学校給食甲子園実行委員
中村明子氏

「年々、出場校が増え、レベルが高くなっており、その実力の差は僅差です。決勝進出にならなかった学校でも、とてもレベルは高いので今後もチャンスはあります。何度でも挑戦してほしいと思います。
みなさんは、全国の学校給食のレベルを上げる役割を担っています。
地産地消の食育というだけにとどまらず、食を通して子どもの心と体の成長を支え、牽いては日本の活力を上げることとなります。そして、このような意識を持つことをこども達に伝えていきます。
給食というものの背景には、1つ1つのハードルを越えるすばらしさがあり、子ども達に生きる力を与える役割があるのです」
と、表彰式参加者を力強く励まし、給食の在り方についての考えを語った。
決勝進出校(含むセンター)は、12月2日の決勝に向けて決意を新たにした。

表彰式参加校のみなさんで記念撮影