2012年 第7回大会

12チームが地元の期待を担って決意表明

沖縄県 竹富町立波照間小中学校

「波照間は有人島では日本最南端です。日差しが強く栄養が濃縮されている島の食材を、様々な用途でふんだんに使用しています。
多くの食材がありますが、島を代表する地場産物が3つあります。もちきび、波照間の幻の泡盛『泡波』、黒糖です。
もちきびは、しまの『おばあ』が作ってくれたものです。ほぼ毎日のようにいただいています。もちもちとした食感、黄金色の色彩の豊かさが魅力です。素朴ですが、子ども達が大好きな故郷の味です。
泡盛『泡波』は生産量が少なく『幻の泡盛』と言われています。「パパイヤしりしり」の調味料として使い、奥深い味わいを引き出しています。
波照間の黒糖は、強い日差し、強い風に晒されて作られているため、甘さ・塩加減が絶妙です。デザートの黒糖ゼリーにたっぷり使っています。今年は、生徒達がサトウキビの苗を植えました。

また、島では、他では見られない特産物が多々あります。これらは『しまんちゅ』や子ども達が、授業を通して収穫しています。
シカクマメは、少しでも新鮮なものをと、作っている方が大会直前に収穫して持たせてくれました。
このように献立に使用しているものは、波照間でしかできないものばかりです。
島食材を作っている方々、いつもおいしいと言って食べてくれる子ども達のために、明日は二人で魂を込めて作ります」

鹿児島県 枕崎市立学校給食センター

「決勝進出が決まってから、市長さんを始め、地元のたくさんの応援をいただいてきました。

枕崎市は鰹節の生産量が日本一です。毎月24日は『節の日』になっており、給食で鰹節を使います。毎月3、4回は鰹節料理を提供しています。特に鰹の腹側のものが子ども達に好評です。
鰹の形をしたかぶり物は、地元で歓迎会に使われています。

鰹については子ども達も良く知っているのですが、枕崎牛についてはあまり知られていない現状がありました。
そこで、去年から給食に取り入れ、毎月1回、枕崎牛を給食に使っています。
子ども達にも大好評で、とても楽しみにしています。
生産者さんとの交流給食会も開催しています。

今回の献立も、枕崎牛をメインに使用しています。
この他、多くの地場産物を使っています。葉ねぎ、にんじん、冬瓜、みかん、鹿児島県産の米、シラス干しなどです。

明日は、地元で応援してくれている多くの方々、決勝会場まで駆けつけてくれる応援団のためにも、精一杯がんばります」

愛媛県 愛媛県立今治特別支援学校

「愛媛県では『愛媛産には、愛がある』というキャッチフレーズを使って地場産物をPRしています。
明日使用する、愛ある食材をご紹介します。
海の幸として、スズキ、シラス干し、ひじき。
山の幸として、玉川町しいたけ、岩城島の青いレモン、鳥生れんこんです。
愛媛の海と山の豊富な食材を使って、栄養バランスの良いものとなっています。

本校は、小学部から高等部までの児童生徒、知的障害の子どもの特別支援校です。
食育の取り組みとしては、授業で収穫した野菜を給食に取り入れています。収穫したものは掲示物にして説明して、小学生でもわかるようにしています。
生徒が一生懸命育てた野菜を食べることにより、食材を身近に感じることができます。

最後に、本校の教育指導目標である『笑顔を引き出す支援をすること』を受けて、給食でも子ども達が笑顔になれるように取り組んでいます。食缶に1だけハート型にんじんを入れたりしています」

広島県 三次市立八次学校給食共同調理場

「三次は、分水嶺から江の川に水が流れる場所です。給食では江の川の『わに』を使っています。
『わに』と言いましても、クロコダイルではなく、サメのことです。今回は、これを米粉揚げにします。

三次は盆地で、昼まで霧が濃く、洗濯物もなかなか乾かない気候です。
この三次には、たくさんの野菜生産者さんがいます。この野菜を地産地消で給食に取り入れています。
昨年まで500食作っておりましたが、今年からは710食を、10名の調理師で調理しております。
しかし、手作りをモットーとして、ハンバーグなども全て手作りです。
調理員が掲示物で『給食のできるまで』を作ったりと、がんばってくれています。

決勝大会進出が決まり、中国放送が取材に来ました。6年生のクラスのみんなが、私達に応援メッセージを作ってくれてとても感動しました。
明日は、三次のおいしい米、野菜、(島根産)わにを使ってがんばります」