2014年 第9回大会

〜第9回全国学校給食甲子園®決勝の前夜祭〜

第9回めを迎えた全国学校給食甲子園®
決勝大会前日となった12月6日、決勝大会出場12校・施設が、会場となる東京・駒込の女子栄養大学駒込キャンパスに集結した。
応募総数2,157校の中から選び抜かれてきた12校が、前夜祭で明日の大会への意気込みを熱く語った。

前夜祭は午後6時半すぎから同大学内のカフェテリアで開かれた。24人の選手が緊張の面持ちで入場し、後援、協賛、特別協賛の企業や団体の関係者、主催者らが出席した。

決勝大会進出の12校・施設のみなさん

実行委員長挨拶 「日本の学校給食を支えている皆様の活躍の場」

東京国立博物館長
   銭谷 眞美

「全国から選ばれた12校・施設の皆様、おめでとうございます。

この大会は、特定非営利活動法人21世紀構想研究会が主催しております。科学技術立国・知的財産立国で、日本を盛り立てようと考える有志の集まりです。
その中に委員会というものがあり、私は教育委員会を担当しておりました。教育委員会の中で『世界に誇るべきものに学校給食がある』という話になりました。
栄養補給、食育、地産地消、地場産業の取り入れ、衛生安全面などで、日本の先端的な部分を担っていると言えます。
そんな日本の学校給食を支えている栄養士の先生、調理員の方々に、存分に腕をふるってもえらる催し物を作ろうと思い、発足したのがこの大会です。

学校給食は、関係する人の裾野が広く、大きい事業です。
いろいろな食品の生産者、流通させる方、容器を作る方など、たくさんの方達が携わっています。
この大会も多くの企業のご協賛を得て成り立っています」

来賓挨拶 「文部科学省の取り組みで広がる学校給食の未来」

文部科学省スポーツ・青少年局学校健康教育課 課長
   大路 正浩 様

「2,000校を越える中から選ばれた皆様、おめでとうございます。

日本の学校給食は世界的に評価が高く、2年前にはワシントンポストの1面にも取り上げられました。
それをご覧になったバージニア州知事夫人が、今年の2月に来日されて、港区の学校で給食を食べました。
文部科学省にもおいでになり、1時間半も話をしました。
日本の学校給食への関心、評価の高さがうかがわれます。

私共は、学校給食の先人が築いたものを世界に発信したいと思っております。
文部科学省の食堂で、学校給食を提供する、学校給食週間というものも開催しております。
最近の取り組みを少し説明します。
有識者会議を立ち上げており、その会長は、この大会主催団体の理事長である馬場先生です。
今年度から、スーパー食育スクールというプロジェクトを推進しており、これは地域をあげて食育を盛り上げるようになっています。
もう1つの取り組みは、食育の教科書作りです。まずは小学校から始めています。きちんと教育現場で使用されるように、使い方も指導していきます。
そして、食物アレルギーの対応にも取り組んでおります」

来賓挨拶 「全国学校給食甲子園®がもたらしたもの」

女子栄養大学学長、医師、医学博士  
香川 芳子 様

「全国学校給食甲子園®が始まって以来、飛躍的に学校給食が良くなってきていると感じております。
今年で9回めを迎えるこの大会は、とてもすばらしい行事です」

この後、香川先生は、大会開催への祝意を込めて乾杯の音頭を取った。