2015年 第10回大会

〜第10回全国学校給食甲子園®決勝の前夜祭〜

第10回を迎えた全国学校給食甲子園®
決勝大会前日となった12月5日、決勝大会出場12校・施設が、会場となる東京・駒込の女子栄養大学駒込キャンパスに集結した。
応募総数2,054校の中から選び抜かれてきた12校が、前夜祭で明日の大会への意気込みを熱く語った。

前夜祭は午後6時半すぎから同大学内のレストランで開かれた。24人の選手が緊張の面持ちで入場し、後援、協賛、特別協賛の企業や団体の関係者、主催者らが出席した。

決勝大会進出の12校・施設のみなさん

主催者挨拶 「10回目を迎えた全国学校給食甲子園」

特定非営利活動法人21世紀構想研究会理事長
 馬場 錬成

「本日は、第10回全国学校給食甲子園の前夜祭です。
レセプションなので、みなさん、リラックスしてください。
この大会は2006年が第1回の開催でした。
全国学校給食甲子園の発足のきっかけは、2005年に食育基本法が制定され、栄養教諭制度がスタートを切ったことです。
それを受ける形で、食育推進の一環として全国学校給食甲子園を立ち上げました。
私は、常々申しておりますが、これは単なるコンテストではなく、食育推進のためのものです。
それと同時に、毎日、学校給食の現場で大変ご苦労なさっている栄養教諭、学校栄養職員、調理員の方々にスポットライトをあて、一般の方々に学校給食を正しく理解してもらおうというものです。
また、栄養教諭、学校栄養職員の先生方や調理員のみなさんを励ましたいという目的もあります。
食育の中心は、学校給食です。
今まさに、文部科学省では、小学生向けの学校給食の教材を作っております。
これを先生方に使っていただいて、子どもたちの食育推進に役立てていこうというものです。
最近は、「食育」という言葉を国際語にしようという動きがあります。
『Food Education “SHOKUIKU”』という呼び方も広がってきているように感じます。
日本の学校給食は世界に冠たる制度ですから、様々な人たちで応援していきたいと思っております。
この大会は、協賛企業・後援団体のみなさまのたくさんの支えがあって成り立っているものです。
この機会に心よりお礼を申し上げたいと思います」

来賓挨拶 「学校の在り方に大きな役割を果たす学校給食」

文部科学省初等中等教育局長
 小松 親次郎 様

「文部科学省初等中等教育局は、幼小中高のあらゆる学校を担当しております。
本日、この場には、学校給食の現場での充実に関わっている方、いろいろな方がお見えになっています。
みなさまには、この機会にお礼を申し上げたいと思います。
そして、選手のみなさま、おめでとうございます。
厳しい審査の中、代表としてここに来るということは、とても大変なことだと思っております。
私も給食を食べてきました。
その当時は栄養バランスのことばかりが重視されていて、地場産品の取り入れなどはあまり考えられていませんでした。
しかし、全国学校給食甲子園は、地場産品をどうやって給食に活かすかが考えられています。
文部科学省では、学校の中だけではなく、地域に助けてもらうような体勢…『チーム学校』という政策をたてています。
いろいろな人が、学校の在り方に関わるようになっていてほしいと考えております。
ここで非常に大きな役割を果たすのが学校給食です。
また、いろいろな役所が抱えている悩みがあります。TPPなどの問題もあります。
どうやって豊かな食生活、食材を活かし、すばらしい健康状態を保った国にできるか…省庁を越えた話で、農林水産省とも連携して行っております。
これは、みなさまの日頃の努力を通して、花開いていくと思っております」

来賓挨拶 「学校給食を一段と高いレベルにあげる明日の決勝大会」

香川栄養学園 理事長
 香川 明夫 様

「決勝大会会場として、本学園をお使いくださってありがとうございます。
本学園は、いろいろな意味で学校給食をとても重要視しています。
そういった所に、多くの関係者の皆様がお越しくださって大会を開催することに感謝しております。

このレセプションは選手のみなさんを励ます会だと思っております。
明日は、皆様にご活躍いただいて、学校給食を一段と高いレベルに上げていただければと思います」

香川先生は、乾杯の音頭を取り、懇談の場が始まった。