八丈町では地場産物の活用に力を入れ、学校給食においても八丈島の魚、野菜を使用した献立を多く取り入れています。八丈島の伝統的な郷土料理「むろ節ごはん」は、むろあじを燻製にしたものをしょうゆと合わせ、ごはんに混ぜ込む料理です。使用するむろ節は八丈島漁協女性部が加工したものです。「島産めだいのおろしポン酢かけ」は八丈島で獲れるめだい、だいこん、八丈フルーツレモンを使った献立です。レモンは皮ごと食べられるので、本献立でも皮ごと使用してポン酢を作ります。「あしたばのごまあえ」のあしたばは、独特な苦味を苦手とする児童生徒が多いですが、風味を残しつつ、きゃべつを多めに加えその苦味を抑えました。「かんものみそ汁」の「かんも」とは八丈方言で「さつまいも」のことです。八丈島ではいも類の生産が盛んです。また、昨年より栽培され始めたしいたけも加え、島産の食材をたくさん使ったみそ汁です。「八丈フルーツレモンゼリー」の八丈フルーツレモンは樹上で完熟させ、苦味が少ないです。
　家庭科の授業では島の食材を使ったおかずを作り、消滅危機言語に認定されている八丈方言を伝えるための「方言給食」も行われています。