英語で学校給食

札幌市立上白石小学校の小椋美雪先生

札幌市立上白石小学校の栄養職員(管理栄養士)の小椋美雪先生(写真)が、数年前から有限会社・全国学校給食協会(http://www.school-lunch.co.jp/)が発行している「学校給食」という雑誌に、「英語で学校給食」という記事を連載している。

小椋先生は日本の優れた学校給食制度を世界に発信したいと考え、代表者の細井壮一氏らからも賛同してもらいこのページを作ったという。「学校給食」誌に掲載されると、最初は違和感をもったり、反論をもつ人がいたようだが、同誌編集部の努力もあり、だんだんと理解され定着してきた。最近は読者からの嬉しい反響も来るようになったという

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小椋先生が調べたところ、「海外の給食制度が優れている面もあることがわかってきたのは意外だった」と語っている。たとえば給食費の納付にプリペイド制やチケット制を導入して、未納が起きない仕組みを作っている国もある。

しかし世界各国の学校給食についての情報は乏しく、毎月、ネタ集めに四苦八苦しているという。
主な情報源を聞いたところ、つぎのようなものだった。

  • USDA(アメリカ農務省)のサイト
  • CNN、TIME紙などのニュースサイト
  • ロンドンの著名シェフ”ジェイミーオリバー”が展開する学校給食向上の運動
    http://www.jamieoliver.com/school-dinners/
  • 知人(アメリカ大使館職員)へ問い合わせ
  • 自治体国際化協会への問い合わせ

「情報がオープンにされているアメリカの例に偏りがちですが、本当は、ヨーロッパやアジアの例も知りたいところです」と小椋先生は語っている。

これからは、海外の給食現場に見学に行くのが夢という。
是非、実現してほしい。

札幌市学校給食栄養士会で講演

東日本大震災では、甚大な被害があったが、あのように突然、大災害が来たときに学校給食栄養士はどのような役割を求められているのか。多くの避難住民が学校に集まったが、そのとき学校給食栄養士はどのような活動をするのか。

このような新たな命題を考えるため、札幌の学校給食栄養士会が「災害時における学校栄養士の役割」として講演を筆者に依頼してきた。今年の春頃であったが、このような領域の学問は確立されていないし、研究者もいない。

そこで筆者は、田中延子・前文部科学省学校給食調査官や現調査官の江口陽子先生らからも取材しながら手探りでこのテーマを研究した。災害時の避難所は多くの場合、各地の学校になっている。また緊急食糧支援では炊き出しがまず考えられる。

そのような状況にありながら、学校給食の施設も学校給食栄養士の役割も災害時の緊急対応の枠組みに入っておらず、明確な位置づけもなかった。大地震が来て相当なる被害を受けた場合、誰がどのようにして災害後の支援活動をするのか。

もし学校給食調理場の施設が使えるなら、すぐにも炊き出しができる。避難民の健康と食の管理には栄養士が活動できるし、限られた食材しかない場合も栄養面からの食糧支援で活動できる。このような課題を考えるいい機会が、今回の大災害だった。

筆者は、各地での学校給食栄養士の活動と課題提出を整理しながら、これから準備しなければならないテーマについて提言という形で講演した。栄養士の先生方は非常に熱心に聴いてくれ、講演後の質疑でもこれからの課題について意見が出され、災害への準備という心構えが整理されたようだった。