全国栄養教諭・学校栄養職員研究大会に参加しました。

 暑中お見舞い申し上げます。  ドニです。 

 

 第55回全国栄養教諭・学校栄養職員研究大会が7月31日、8月1日の2日間、福井市のフェニックスプラザを中心とする各市内会場で開催されました。

 

 福井県県内の栄養教諭さんによる食育実践発表やシンポジウムが行われ、食育推進に向けた食に関する指導のあり方や、おいしい給食づくりのための方策を考えるもので、文部科学省、福井県教育委員会、県学校給食会が主催し、全国から800人の栄養教諭と学校栄養職員が参加しました。

 

ラプト

 

 朝、会場で参加者を出迎えてくれたのは福井県の恐竜ブランドキャラクター、ラプト(写真左)とティッチー(写真右)です。 恐竜のような栄・・・じゃなくて、ラプトもティッチーも恐竜を焼き尽くすような情熱をもった栄養教諭さんたちに気をつけてくださいね。

 

会場

 

 こちらは全体会場となった福井フェニックス・プラザでの受付の様子。

 

 えーと。  ドニは今回初めて参加しました。 潜入というか、参加というかwww。 いやいや、参加費用6000円払いましたから参加です。

 

 そんなわけで、今回は大会の潜入レポートではなくて参加レポートです。

 

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今回の大会テーマは「栄養教諭を中核とした学校における食育の促進-食育のふるさと ふくいから発信!」です。

 

 福井県が食育のふるさと、ですと??

 

 明治時代に「体育智育才育は即ち食育なり」と唱えた石塚左玄の生誕地なんですね。 開会式でも主催者、来賓の方々異口同音に「食育の祖、石塚左玄の故郷で実りある大会にしましょう」との挨拶がありました。 なお、「カレーは飲みもの」と言ったのは石塚英彦ではなくてウガンダ・トラさんです。

 

大路課長

 

 文部科学省スポーツ少年局健康教育課の大路課長からは国の第二次食育推進基本計画から本省の学校給食行政と各事業の力点などの説明がありました。 栄養教諭の配置、食育の教科書作成、スーパー食育スクールなどなど。 学校給食に携わる方々はもうご存知でございましょう?

 

 どちらかといえば、前段の部分で学校で発生する事案の「責任」の話が印象深かったです。

一昨年前の食物アレルギーによる死亡事故を受けて文部科学省でも有識者会議を設置し検討、対策を講じてきました。  その過程の中で、課長は事故防止、安全対策を考える際に、人間は責任を負いたくないという心理になることを前提として考え、小さな事故を必要以上に咎めることは、ヒヤリハットを隠すことになり、それが情報の共有化の妨げになるのではないかという考えに至ったというものでした。

 

 また、こういった学校での事故防止、安全確保について国がどこまで関わるかという点については、地勢、周辺環境など千差万別である点をふまえ、国が詳細まで決めて上から押しつけるものではなくて、ここだけは注意してほしいというところまで示し、各市区町村にマニュアル作成、更新を任せた方が効果的であろうという考えを話されていました。 国と現場で同じ方を向いて手を携えていこうというものです。

 

恐竜

 

 午後の大会記念講演では県立恐竜博物館の特別館長による「福井県の恐竜時代」を学ばせていただきました。 初めは「なんで恐竜?」と恐竜の足跡の化石を追跡しながら1億3千年前の地形を推察するなんて話を聞いた時は目がキラキラしてしまいました。現在も発掘調 査が行われていて新たな発見があるかもしれないそうです。 楽しみですね。

 

おいしい給食

 

 実践発表は福井市と勝山市の栄養教諭さんが担当。 県内の児童生徒は鉄とカルシウムの摂取が不足しているという調査結果にたいしてアイアン給食、歯ッピー給食などの献立を繰り出したり、食育の究極はおいしい給食にこそあると至り世界的なコンテストで入賞したホテルの総料理長を招き地場産物を取り入れた「しあわせ元気給食」などの取組を発表してくれました。

 

 いやはや。 それにしてもみなさんパワーポイントを駆使するのが上手ですね。栄養教諭の資質として必須かもしれません。

 

シンポジウム

 

 初日の最後は「今後の学校における食育のありかた」と題したシンポジウム、全国学校給食甲子園の主催者である馬場先生もシンポジストとして登場しました。

 

 シンポジストのみなさん、食育の実践とそのエビデンスを訴求するように言われていましたね。

 

 難しいことだと思います。 そのためのサポート体制というか地域や研究機関との連携も必要ですが、食育スーパースクールではその取り組み体制も示されていますので頑張ってほしいです。

 

 特に馬場先生は「自己満足に陥っていませんか?」と会場の参加者を挑発していましたね。 これは自 身が取り組んだことについてどんどん情報発信してみんなで共有してより良いものにしてくださいね、ということです。 

 

給食会

 

 福井県の学校栄養士研究会や福井県学校給食会による食育の展示もありました。 地産地消、食に関する指導など手作りの展示は完成度も高く、これも栄養教諭制度の成果でもあるんだなぁと思いました。 福井県の栄養教諭・栄養職員のみなさまにおかれましては、発表や開催運営の準備に大変お疲れさまでした。 個人的には白川文字学を取り入れた食育などは興味深かったですね。

 

カニリュウ

 

 そうそう、福井県学校栄養士研究会にもオリジナルのマスコットキャラクターがいました。 カニリュウくんです。 越前ガニを被った恐竜ですね。

 

企業展示

 

 企業のブース展示も賑わっていました。 食品、飲料メーカー、厨房、調理器具メーカー、ユニフォーム屋さん、業界紙などの出版社。 給食に関わる企業がひしめき合っていました。 ひととおり試食や試飲をしていたらお腹がいっぱいになってしまいます。 学校給食用の羽二重餅もありましたよ。

 

お弁当

 

 っと。 ドニはいただきませんでしたが、参加者のお昼のお弁当。 大会が大会だけに、とても洗練されたご馳走でしたね。(写真提供は東京都の栄養職員さん)

 

分科会

 

 2日目は分科会が3会場に分かれて開催されました。 今回は一番知らない分野である「特別支援学校」を選んで研究発表と協議をじーっと拝聴しました。 寄宿舎併設の特別支援学校では朝、ひる、夕の3食提供です。 それって従来の給食献立を作成する仕事の3倍働いていることになるでしょう? そして、障害もそれぞれあるし、食の形態もそれぞれでものすごい重労働ではないかと考えてしまうのです。

 

分科会1

 

  それでも、この分科会に出席していた方は元気そうでした。 ちょっとやそっとのことでは動じない根性が身につくのでしょうか。 それでも、みんなそれぞれ悩みや課題を抱えてこの分科会に出席しています。 発表は素晴らしいものでした。

 

 自立支援、社会参加のための食に関する指導には感動しました。 食べることは生きることです。生きるためには食べなきゃいけない。 そういうシーンに最も近い現場で働く栄養教諭さんたちの努力や工夫を具体的に見せていただき、泣きそうでした。 今まで知らなかったところの話を聞くことができました。 ありがとうございます。

 

 ところが、どうも、質疑応答や全体協議での話がスッキリしないのです。

 

 問題の本質はどこにあるのか、本音の話、ホントのとこ、どうなの???ということをぶっちゃけて話をしたい、聞きたいというフラストレーションを会場内全体に感じました。 文部科学省の主催だし、記録に残るし、ぶっちゃけられない・・・ぐぬぬ。 という雰囲気。

 

 各都道府県でのやり方でやってはいるものの、共通体験が少ないというか、共通言語がないというか・・・。 ここから先は医療行為じゃないのか? 誰が決めるんだ? やっていいいのか? どうなんだ・・・。

 

 こんな時はどうしてんの?と気軽に、ぶっちゃけられる場が別に必要なんじゃないかと思いました。 気。  あるいはそういう場所をセットして差し上げたらいいかもしれないなぁとも考えました。 他の会場での分科会のことはわかりませんが、今回参加した分科会での率直な感想です。

 

 いやはや、石塚左玄の生誕の地で学校給食行政の本流に触れて給食ヲタとして新たな刺激を受けてきました。 おいしい給食を作ってくださるみなさま、おつかれさまです。 これからも子供たちのためによろしくお願いします。

 

すだち

 そうそう、来年度は徳島で開催です。 早速リーフレットもいただきました。 テーマを「すだち」のあいうえお作文で決めてきました。 また来年の夏にお会いしましょう。