岡山県の栄養教諭・西村香苗先生の食育年間活動
私の食育の取り組み-この1年間を振り返ってみた

岡山県 栄養教諭 西村香苗

〜4月〜

☆食に関する指導(給食時間)

新年度を迎え、各受配校の給食担当者の先生方と連絡・調整をして、毎月受配校に食に関する指導を行います。

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学校給食についてお話をしています。

〜5月〜

☆親子給食

日頃、子ども達が食べている給食を保護者の方も一緒に食べます。

学校給食について、理解・協力をしていただいたり、食についての指導を行い、食の大切さについて啓発を行います。

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親子給食は、毎年保護者の方も楽しみにされています。

〜6月〜

☆食育月間にちなんで、
地域の生産者の方を招いて交流給食と地域の食材を食べ物クイズにして、楽しく学習をしました。

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生産者の方が育てた食材の話を給食の時にしてくださっています。子ども達も目を輝かせていました。

☆教科指導 「理科」

小学校6年生「食物の消化と吸収」の単元で、食育の視点を含めた指導を行いました。

かむことにより、食べ物がやわらかくなり、どろどろになりました。
食べ物の味も甘く感じられ、飲み込みやすく変化しました。
かむことは、体にもよいこと、病気にもなりにくいことを学習しました。

☆集会活動

小学校 健康保健委員会主催の取り組みに参画しました。

 

手をこめかみにあてて、するめをかみます。

☆中学校 特別活動

「健康な骨をつくるためには、どうしたらよいのだろう」をテーマに授業をしました。

〜7月〜

☆岡山県立久世高等学校での食育講演会

講師として「食の大切さ」について講話をしました。

 

将来、子どもを産み育てていく体のことや、現代の食の問題や大切さについてお話しをしました。
高校生のみなさんは、真剣に聞いていました。

〜8月〜

☆子ども料理教室

「学校給食メニューに挑戦!」給食の料理を調理実習しました。

郷土料理の「けんびき焼き」を作りました。
慣れない手つきで、生地を丸めて、みょうがの葉で包みます。

☆親子料理教室

市の行政と地域の栄養委員さんと協力して行いました。

 

〜9月〜

☆幼稚園での食に関する指導

 

夏野菜のトマトやなす・きゅうりは、ほてった体を冷やしてくれます。

〜10月〜

☆社会見学

「給食センターを探検しよう」

「給食を作るのに大変なこと、うれしいことは何ですか。」など質問は盛りだくさんありました。
普段、給食ができるまで見ることができない子ども達にとって、どんな所で、どんな風にして作っているのか、
また機械設備を見ることで、興味・関心が深まったようです。
また、調理中のおいしいよい香りに、「おなかがすいたよ〜。」給食が待ち遠しいという声もあがりました。

〜11月〜

☆総合的な学習の時間

「豆のパワーをさぐってみよう」

 

子ども達が、学校の畑でつくった「黒大豆」を使って、簡単にできる調理法と「豆」について学習しました。そして、当日の給食には、「黒大豆の豆腐」をとりいれ、この豆腐をつくられた地元生産者の方と一緒に、生産の苦労や工夫していること、思っていることをお話ししていただきました。この日の給食時間には、生産者の方とふれあい給食をして、より親しくなれました。

〜12月〜

☆中学校 特別活動

「日本型食生活を見直そう」というテーマで授業をしました。

生徒達からは、日本食のよいところを知り、これからは食生活に気をつけたいという感想がありました。

〜1月〜

☆学校給食週間

各受配校での集会や給食時間に、調理員さんと一緒に参加しました。

 

交流給食では、調理員さんとなごやかに食事をしました。

〜2月〜

☆学校保健委員会

「伝承料理実習」を保護者の方としました。

 

 

地域に伝わる料理を、地域でつくられた食材を使って、
若い保護者の方に伝えていきました。

〜3月〜

☆中学校 特別活動

「朝食について考えよう」をテーマに授業をしました。

発表する機会を多くしたり、活動の場を設けることで、楽しく授業が進みました。

〜食に関する指導に取り組むまでに〜

食に関する全体計画の存在と教職員の共通理解がありました。

また、校長先生のリーダーシップのもと学校全体での食に関する指導の協力体制や保護者や家庭・地域・行政機関との連携もありました。

そして、生きた教材となる学校給食を安全でおいしく調理してくださる調理員さんの支えもありました。

 

〜これからも〜

子ども達の健全な体と心の育成に努めるため、関係機関との連携を図り、食に関する指導を広げていきたいと思います。

「食」を通して、人と人とのつながりがあり、心と心のつながりがあります。人は、みんな生活をしていく中で、日々やらなければいけないことがたくさんありすぎて、いつのまにか優先順位を決めています。そのため、「食べる」ことをおろそかにしてしまいます。でも、「食べる」ことというのは、人間が生きていくうえでは一番大切なことです。「食」を通して、優しい心、よい人間関係、人間形成につながっていってほしいと思います。