青柳小学校の食育授業Vol.2

 レシピ本を出版された松丸奨先生(東京都文京区立青柳小学校・学校栄養職員)から食育授業のレポートvol.2が届きました!東京の生産者を訪ねた地場産物のこと校庭での野菜栽培の授業です。

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 東京にもたくさんの名産があります。4年生の授業では東京の大きな地図とイラストを使って説明します。特に子どもたちが興味をもった野菜が「うど」でした。

 東京立川の名産である”うど”は地下の穴蔵で栽培されている話に興味深々、夢中になって生産者を訪ねたときの取材写真を見ていました。もちろん授業の日は”うど”を使った給食です。

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 食育の授業は児童みんなが楽しみにしています。この授業を経験するとしないではとても大きな差があります。

 

青柳小学校での平成26年度の野菜の栽培予定表です。 ※伝統野菜を含む

 

1年生 1学期から2学期にかけて さつまいも 

    「目指せ秋の大収穫祭」東京の子ども達に自分たちで育てたさつまいも掘り体験

 

2年生 1学期 馬込半白きゅうり 「きゅうりのトンネルを作ろう」 

    2学期 品川かぶ 伝統小松菜 「品川区の品川かぶ品評会に参加」

 

3年生 寺島なす 「目指せ収穫数1000個」

 

4年生 千住ねぎ 滝野川ごぼう ハートの形のミニトマト とうろこし すいか 枝豆

     理科で植物の成長を学ぶ4年生は伝統野菜の成長も観察します。

 

5年生 1学期 馬込三寸人参 寺島なす ミニトマト すいか 2学期 のらぼう菜

    育てた馬込三寸人参とのうらぼう菜で、保護者と一緒に料理を作ります。

 

 6年生 東京かぼちゃ 寺島なす 馬込半白きゅうり ミニトマト すいか とうもろこし

        2学期 練馬大根 いちご 

        卒業前に育てた野菜と果物で、保護者へのお菓子をプレゼントします。

 

※   給食で使用することができないため、育てた野菜は授業で活用し、残りはすべて児童    

が持ち帰っています。

    

  江戸東京野菜の良い所は、それぞれに歴史的ストーリーがある所です。その話は社会などの歴史を学ぶ教科と絡めることができ、土地の歴史を学ぶ素晴らしい教材の一つになっています。

  伝統野菜の種は、農家さんからいただきました。育てた野菜は全部収穫せず少し残しておきます。そこから来年用の種をとります。種は来年度、下級生が栽培する時に進呈式で受け継ぎます。

江戸東京野菜は品種改良のされていない貴重な固定種です。野菜に花と実をつけさせ、種を取る。そしてその種で次の野菜を作る。このように受け継いできました。

 

 

青柳小学校食育5 (800x600)校庭の畑です。イラスト付き野菜の栽培中の看板

青柳小学校食育6馬込半白きゅうりの大きな葉のトンネルです。

 

 青柳小学校は特別に畑が大きいわけではありません。むしろ狭いくらいです。

首都高速道路の横にある畑です。文京区はどこを探しても畑はありません。

子ども達には畑で土をいじり野菜を育てる機会は非常に少ないです。東京にはこのような学校がたくさんあります。

 教科書で学び、本やインターネットで知るのと同時に、実際に自分で育てる という経験をさせたいのです。野菜を育てる苦労や生産者の気持ちを知ることは、かけがえのない経験となります。

 

 紹介した食育授業は一部です。青柳小学校では全学年でたくさんの食育授業を行っています。食育授業の成果として、給食の残食は著しく低下しました。そして野菜に詳しい子ども、伝統野菜に詳しい子どもが増えました。たくさんの生産者の想いは確実に子ども達へと伝わっています。