プロのワザを見せつけた給食甲子園再現ワークショップ

                                                                                                                         給食ワークショップ(727)_180727_0024

給食ワークショップ(727)_180727_0202

 開会のあいさつをする永野博・全国学校給食甲子園実行副委員長

 

     全国学校給食甲子園で入賞した献立を再現し、都会のこどもたちと野菜料理のあり方を考えるワークショップが、7月27日、東京・銀座の東京ガス・スタジオで開催されました。
 今年のワークショップは、2015年7月に開催された「つくってみよう学校給食メニュー ~食育もいっしょに学んだよ~」に続く第2弾です。前回は親子が参加するものでしたが、今回は学校栄養士と調理員が参加してプロのワザを発揮する楽しくも有意義なワークショップでした。

 

 調理した献立は、別表のように全国学校給食甲子園で入賞した料理を再現し、大会の雰囲気を味わいながら出来上がった料理をお互いに試食して批評しあうというプロの交流でした。

 

 この日調理した献立は次の通りです。

第12回大会 群馬県代表(特別賞) 赤城鶏ときのこのみそグラタン、ほうれんそうの煮びたし、豆腐のすまし汁、りんご
第12回大会 岡山県代表(特別賞) チョウザメの唐揚げ県産塩麴だれかけ、キャベツと花切だいこんのあえもの、千屋牛肉入りふるさと汁
第12回大会 兵庫県代表(優秀賞) 根菜ゴロゴロオムレツ+淡路のトマトソース、もち麦麺のイタリアンソース、レタスのスープ 
第12回大会 新潟県代表(優秀賞) 越後もちぶたのごまみそあえ、のり酢あえ、にいがた流ちょい塩・打ち豆のすり流し、ぽっぽいも
第9回大会 東京都代表(準優勝) 奥多摩やまめの重ね焼き、べっこう千草おひたし、うどちゃんこ汁
第9回大会 神奈川県代表(優秀賞) ジャガマーボー、ひじきサラダ、とうがんのスープ

 

給食ワークショップ(727)_180727_0166

 

 まず、松本清江先生(前横浜市立上寺尾小学校栄養教諭、第13回全国学校給食甲子園実行委員)が今回のワークショップの趣旨を説明し、自身の体験を披露しながら調理に取り組む姿勢を話しました。

 

給食ワークショップ(727)_180727_0127

 

給食ワークショップ(727)_180727_0187 - コピー

 

 その後、6台の調理台に分かれ、それぞれの献立に取り組みを始めました。栄養士と調理員が流れるように調理する光景は、見ていても気持ちがいいくらい段取りが鮮やかです。1時間という制限時間ですが、各チームとも余裕をもっておいしそうな料理に仕上げてしまいました。

 

給食ワークショップ(727)_180727_0121

  

 全国学校給食甲子園は熾烈なコンテストですが、今回は気さくな雰囲気を出しながら余裕をもった調理であり、あちこちで楽しい会話や笑いが漏れていました。

 

給食ワークショップ(727)_180727_0084

 

 「ホンモノ」よりおいしかったよ?!
 さて、出来上がった料理をお互いに食べながらの懇談です。各チームが食べ比べる光景では、お互いにうなずきあいながら味や盛り付けを批評しあい、相手を称える会話があちこちで出ていました。
 全国学校給食甲子園で入賞した献立ですが、「ワークショップで作った料理の方がおいしい」という冗談も出るなど、終始和やかで笑い声の絶えない楽しい雰囲気でした。

 

給食ワークショップ(727)_180727_0087

  

知られざる野菜食材を披露して楽しませた松丸先生の講義

 

給食ワークショップ(727)_180727_0063

 

 会食後の第2ステージは、第8回全国学校給食甲子園で優勝した松丸奨先生の「野菜嫌いを変えた江戸東京野菜の学校給食献立」の講演です。
 松丸先生は全国の生産地から調達した野菜類を並べながら、「とり天」「けの汁」「泉州ミズナス」「寺島ナス」「内藤カボチャ」・・・など郷土料理と野菜の話を次々と紹介し、フロアの皆さんを引き付けて離しませんでした。

 

給食ワークショップ(727)_180727_0056

 

 講演途中で突然、富山県名産のスイカの話をし、ステージの裏から取り出したスイカを切って振る舞うサプライズがあり、サービス精神満点の松丸先生の講義に楽しい時間を過ごしました。


給食ワークショップ(727)_180727_0070

 

 参加した皆さんからは「松丸先生の食育につながる取り組みは素晴らしかった」「他の業者さんの仕事ぶりも見られていい機会だった」「各地方の学校給食をつくって試食して大変勉強になった」「いつもと違う施設、メンバーとの調理実習は新鮮だった」など、評価する声がたくさんありました。

 その一方で、「時間が足りなかった」「関係者が多くて、危ない思いをした」「1時間の枠で調理工程を組むのは苦労しました」など反省点を指摘する声もあり、今後の課題として大変参考になりました。


給食ワークショップ(727)_180727_0041

 

 最後に香川明夫・全国学校給食甲子園実行副委員長(女子栄養大学学長)がお礼の挨拶に立ち、この日のワークショップが食育振興に役立つことの意義を述べました。

 そして「学校給食現場で日夜努力されている学校栄養士と調理員の皆さんこそ食育の最前線で指導的役割を果たしています」と感謝の言葉で称え「これからも子どもたちの健康と成長のために、是非、貢献してください」と述べて締めくくりました。

 


給食ワークショップ(727)_180727_0003

 

 会場を設定していただいた東京ガスの皆さん、食材の手配からワークショップ運営で貢献していただいた株式会社藤江のみなさん、貴重なアドバイスでこのイベントを支えてくれた全国学校栄養士協議会の皆さん、松本清江先生と神奈川県の学校栄養士の皆さん、日ごろの手腕を発揮して意義あるワークショップにした協立給食、メリックス、日本国民食、葉隠勇進のプロ集団の皆さん、そして日ごろの情熱を語って会場を圧倒した松丸奨先生らに改めて心から御礼申し上げます。


給食ワークショップ(727)_180727_0208

全国学校給食甲子園・食育ワークショップ

学校給食甲子園を体感!&

「地場産物と学校給食」~都会の食材と子どもたちの嗜好を考える~

 

日時:2018年7月27日(金)会場:東京ガス スタジオジーギンザ

 

主催:特定非営利活動法人21世紀構想研究会

後援:公益社団法人全国学校栄養士協議会

協力:東京ガス株式会社

協賛:株式会社藤江

 

 

文責・全国学校給食甲子園事務局